スウェーデンハウス北海道支社スウェーデンハウス北海道支社

「いい家は気合いだ!!」


 今はそんな大工はいねえけど、昔は「日が悪い」って言って仕事を休む大工がいたんだ。大工にとって一番怖いのはケガだ。ケガをしないために昔からいろいろと用心してたんだろうな。
 俺の知ってる昔の大工で、花札を並べてみて「今日は日が悪いから休むぞ」って言って、朝から酒飲んだりしてる奴がいたね。験(げん・縁起)を担ぐんだな。今はそんなことしたら仕事がなくなるから、表だって休んだりはしないけど、それでもケガには気を付けているよ。

 「三隣亡(さんりんぼう)」って知ってるか?
暦に書いてある仏滅の親分みたいなもんだ。昔からこの日に建てた家は、三軒隣りまで滅ぼすとか、火事で燃やすとかいって、大工はこの日は仕事を休んだんだ。建前(上棟祭)って工事の安全を祈願する儀式もこの日はやらない。北東の鬼門に破魔矢を飾ったり、四隅の柱を酒・塩・米で清めるなんて迷信みたいに思うかもしんないけど、うちらは現場でちょっとしたことが大ケガにつながるのを経験してるから、信じる気持ちもわかるよ。今は安全対策とか昔より何倍も良くなったから、気にする人は殆んどいなくなったけどね。

 うちらは建主さんより真っ先に家の建つ現場に行くだろ。基礎工事から完成までだいたい3か月ぐらいかな。その3か月の間でいろんなことに気付くんだよ。

 例えば床。うちら木造の大工は鉄骨とかコンクリートの現場で仕事をしていると、3日でまず膝や腰がやられる。マラソン選手がアスファルトで膝がやられるのと一緒だよ。床が硬いんだな。木の床組は柔らかいからそういうことはないんだよ。たった3日でやられるってことは、何十年も住む人はどうなんだろうと思うよな。

 それと匂い。家の匂いって大事だよ。コンクリートとか鉄骨の現場って匂いがだめだな。疲れる匂いがするんだ。建材に含まれるホルムアルデヒドとか、シックハウス症候群が問題になってから最近の建材は安全なものを使ってるけど、それでも疲れる匂いだな。

 自然の木の家は仕事をしてても疲れないんだよ。前にも言ったけど、スウェーデンハウスの家を造るまで、俺は住宅メーカーの家を本来の大工の仕事じゃないと思っていたんだ。それがスウェーデンハウスの家を初めて建てた時、その当時そんなに木をたくさん使った家がまだなかったから、木の匂いが良くてびっくりしたね。毎日現場でパイン材の匂いをかいでいて、こういう家は働いてても気分がいいから、住む人もきっと気持ちがいいだろうなあと思ってたよ。外壁用の柱も2×4工法ならサイズが38mm×89mmが、スウェーデンハウスは45mm×120mmもあって、いい木を使ってると思ったね。フィトンチッドって、木からでる香りが人を癒すとかっていうんだろ? よくわかんないけど、あると思うよ、そういうの。

 マンションとか鉄骨の家って見た目はオシャレだろうけど、俺なら木の家をすすめるね。地球じゃ人間も自然の一部だからさ、やっぱ寝たり、めし食ったりするのは自然の木の中がいいんだと思うよ。匂いとかって目には見えないけど、家にとっては大事なことだと俺は思うな。それじゃあ次は冬の北海道で大事なことを教えてやるよ。

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Columnist Profile
大工のケンゾー
北海道に住む、職人歴約20年の大工。24歳で親方として独立し、現在は約30人の大工を抱える経営者でもある。スウェーデンハウスは建てはじめて今年で15年目。今では年間40棟を建てる。スウェーデンハウスをはじめ、「木の家が人にとって住み心地のよい家である」とのポリシーを持つ。