スウェーデンハウス北海道支社スウェーデンハウス北海道支社

「いい家は気合いだ!!」


 建主さんてさ、だいたい新しい家に入りたい時期って決まってるんだ。春は3月。子供が学校に行ってるならやっぱりキリのいい3月だよな。その次が7月。夏休み中ってのも意外と多いんだ。お盆で親戚が集まる時にお披露目もできるだろ? その次が12月。正月を新居で迎えたいって人も多いねえ。新しい家で新しい年を迎える、いいねえ。
 だからうちら大工も今は一年中働くよ。よく「冬に家を建てて大丈夫?」って心配する人がいるけど、冬期養生(コンクリートの凍結などを防ぐ作業)をするから問題ないんだ。うちらが冬は屋根から滑り落ちそうになったり、寒くて口がきけなくなったりするだけで。いや、そんなの気合いだ。

 現場には朝7時頃に入ってまずは準備体操。それから今日の作業の打ち合わせをしてから作業開始。10時半頃に30分ぐらい一休みしてまた作業。12時から約1時間昼休みをとって、3時半に一服したらその後は7時頃までかな。昔はもうちょい遅くまで作業したけど、最近は近所に迷惑をかけるからやらないね。納期に間に合わなかったら、音がしない作業だけをこっそりやったりはするけど。今日の分の作業をやり終えたら、「今日はこまわりーー」っていうんだ。ここまで、って意味だね。

 よく現場を見に来る建主さんがいるけど、大工に話しかけたい時は、休憩の時に聞いてくれるとゆっくり話せるよ。
 大工は言葉が荒いって怖がられるけど、全然そんなことないから。言葉が荒いのは、仲間に話しかける時に伝わりやすいようにでかい声をださなきゃいけないからなんだ。現場じゃ短くて、でかい声が事故防止には一番いいんだよ。
 ついでにいい大工の見分け方を教えようか。簡単だ、現場を見ればわかるんだよ。大工の仕事って細かいだろ? 床の断熱材のグラスウールだって、あれはちゃんとつぶさないように丁寧に敷いていかないと暖かくないから、意外と手間がかかるんだ。そういう仕事をめんどくさがらずに、ちゃんと丁寧にできる大工ってのは、たいていキレイ好きだから、現場も片付いてるんだ。つまり現場のきれいな大工がいい大工ってことさ。現場がきれいというのは、作業の節目節目で片付けるということだ。だから現場がだらしない大工って、いつ見ても片付けてない奴のことで、これがダメなんだね。なんだってそうだろ?   それと今は建主さんに聞かれても、ちゃんと説明できる大工だね。自分で理屈をわかっていないと、人には説明できないだろ?
建主さんにきちんと説明できるってことは、理屈がわかって仕事してるってことだからさ。

 今の家の建て方って、建主さんが住宅メーカーの営業担当者と建築士に要望を伝えて設計図にして、その設計図に沿ってうちらは正確に組み立てていくんだ。でもさすがにこれはどういう目的だろうってデザインは、現場監督に直接言って確認とることにしてるよ。そんなことはめったにないけど、意味がわかって造るのと、そうじゃなく造るのとでは違うだろ。
 住宅メーカーの家は、技術がなくても組み立てられるってよく言う人がいるけど、本当は技術的な仕組みや理屈がわかった大工が建ててこそ、ちゃんとした家ができるんだ。

 さて次は最後だから、家を建てた後のことを話すよ。建てて終わりじゃねえぞ。

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Columnist Profile
大工のケンゾー
北海道に住む、職人歴約20年の大工。24歳で親方として独立し、現在は約30人の大工を抱える経営者でもある。スウェーデンハウスは建てはじめて今年で15年目。今では年間40棟を建てる。スウェーデンハウスをはじめ、「木の家が人にとって住み心地のよい家である」とのポリシーを持つ。